香美町の上田畜産を訪問してお話をお伺いしました。

平成2年に12頭の母牛で繁殖経営からスタートした上田畜産さんは、30年足らずの期間で、繁殖牛300頭、肥育牛450頭に達し、但馬牛の繁殖から肥育の一貫経営をしつつ、精肉加工販売まで手掛け、但馬玄(たじまぐろ)の登録商標を取得しています。
「健康な牛を育てること」を信念とし、抗生物質の入った餌を使用せず、スキー場での放牧や、清潔な牛舎、送風機を多く設置し温度や換気に気を使い、牛にストレスをあたえず、のびのびと育てることで、本当においしい牛肉を作ることにこだわっています。

神戸ビーフの輸出で注目を浴びている但馬牛の畜産も、ここ最近畜産農家が半減しています。上田社長が課題にあげていたのは、若手で畜産で独立しようとしても初期投資の融資が困難であることや、牛の運尿に対する公害協定が地元の理解が得られず新規に始める場所を確保することが難しいという2点です。行政が支援してこの課題を解決しつつ、但馬牛の頭数を増やしていくことが重要であると思います。