内外情勢調査会主催の元外務省主任分析官・佐藤優氏の講演会に行ってきました。大阪のリーガロイヤルホテルが会場で、久しぶりの大阪でしたが、神戸に比べると大阪はやはり活気があると感じます。
講演は、加計学園問題についてから話が始まりましたが、「忖度」については人間社会においてはどこにでもあり、相手のことをおもんばかることは、いいことの場合は「思いやり」と言うが、よくない事の場合は「忖度」という使われ方をする・・・という指摘は確かにそうですね。
また、過去に証拠捏造事件を起こした大阪地検が、今回はその威信をかけて加計問題をきちんと捜査し、財務省と徹底的に戦う姿勢で挑んでおり、押収した証拠を開示する方針から佐川長官は辞めることになったとあまり報道されていない観点からの独自分析のお話がありました。

北朝鮮問題について、韓国がアメリカとの事前調整をきっちりしており、日本は置き去り状態で、綿密に情報管理をしながら動いていること、アメリカはイスラエル問題と朝鮮半島問題を同時進行で軍事的に関わることが困難であること、朝鮮半島で戦争が起きた場合の甚大な死者が出るシミュレーション結果を踏まえ、生命尊厳と個人主義のアメリカや日本とは価値観が異なる北朝鮮との戦闘は壮絶になることなどから、基本的にアメリカが軍事行動を取ることは非常に難しいとの分析、外交として北朝鮮がアメリカを攻めようと思わないような解決に向けた妥協による着地の方向性の模索など、鋭い分析による講演で非常に勉強になりました。